3日目 その3
落日のモニュメント
ここのダート道(未舗装路)はホントひどいです。
写真もかなり撮りましたが、一眼カメラでもブレるほどの凸凹、そして飛ばすナバホドライバー。酔う・・それに寒い!!
でもグランドレベルから見るビュートは荘厳でデカいです。
今回は写真多めで。
ビュートは真近で見ると、実は脆く、足元には崩れた岩がゴロゴロしてます。
このデカさ伝わりますか?右下の緑色の箱、簡易トイレです。
この岩、ライトミトンだっけ?
亀裂が入っていて、向こう側の空の青が見えてます。
もう何十年かしたら、割れて崩れるんかな?
ジョンフォードポイントです。
私さえ見た事無いほど古い、「駅馬車」とかの撮影に使われた場所。俳優であるジョン・フォードはこの場所を好んで使い、何作かの映画にこの場所を登場させました。
陽が雲に入ってしまったけど、「Window」と呼ばれるポイント。岩の間の遠い景色がいいですね。
ここの名前、ホント知らなかったんですけど、見た瞬間「窓みたいやな!」って言ってました。
それほど「窓」みたいでした。
また陽が差して来て、トーテムポール岩が映えてました。
その陽もかなり傾き、赤い岩をさらに赤く燃え上がらせます。
そして、その反対側はすでに光が届かなくなり、逆光によるシルエットのみ・・。
シルエットに浮かぶ、「Three Sisters」。「姉妹」ではなく、「修道女」の方です。
この日最後の残照が岩肌に当たり、燃えているようです・・。
雲を染め始める残照・・。
「赤銅色」ってこんな色なんやろうな・・・。
今日が終わる・・・と言うか、この世が終わる・・・みたいな感じ。
こんな光景を見ると、まさに「地球」を感じます。
こんな風景になってから数億年。気の遠くなる時間守り続けたこの光景。
自然の力に敬意を払いたいです。
しばらく、この光景に感動しつつ、この瞬間を見れた事に感謝しつつ眺めていたけど、時計を見ると・・。
21時前。
「え”ぇ~」です。
そう、ここはアメリカ、時差があるんです。
昨日のセドナはここより1時間遅いんです。つまりここは同じ夕日を見ていても、1時間早い。
この明るさで21時前はヤバいです。
いつもの感じで生活していれば夜ご飯が日をまたぎそうです・・。
広角レンズがあれば・・・
困った事に、写真を見ての通り「何もない」所なんで、ここのビジターセンターくらいしか、まともに食べられる所なんてないんです。
でも、ビューホテルに泊まっている人達なんでしょうね。人がいっぱい過ぎて、入る気になれません。
で、今夜泊まる予定のモーテル併設のレストランに行く事にしました。
10時までと聞いていたので、急いで帰ります。Swingin Stakeと言うらしいのですが・・。
でかい車輪に網が繋がっていて、それを揺らしながら炭火で焼くそうで・・。
車輪、見えると思います・・・。
実は、アメリカに来てステーキを食べる事って、私達にとっては珍しい事なんです。
理由は、「不味い」と思っているから。
アメリカで出て来るステーキは、赤身ばかりで、総じて「硬い」印象がありますし、実際、これまでもそうでした。
それでも、おいしいと言われる店はおいしかったんですが、ちょっと「飽きてしまう」、何より、こんな片田舎なんで、そんなおいしいステーキを食べれるなんて思わない・・・。
食べたのは、「ニューヨーク・ステーキ」。「ここアリゾナやん・・・」って思いながらたべましたが、結果的には・・・「おいしくなかった」です。やっぱり硬かった・・・焦げまくってた・・・。
この店、完全オープンスペースなんですが、実は、このメキシカンハットという土地は結構な高地にあります。
砂漠でもあるんで日中は暑いものの、日が暮れると肌寒くなります。
シーリングファンがグルグル回ってて「少し寒いな~」と思っていたら、後から来た中国人が「ファンを止めろ」と店員に言ってました。
思いっきり「No!!」と言われてましたが、他の客もいる中で自我をためらわずに出す中国人はさすがです。
そんな光景を見つつ、「焦げまくりの肉」を食して、最後までスウィングさせる意味が全くわからず、「アメリカ人ってアホやな・・・どんな味覚してんねん・・」。と話しながら部屋に帰りました。
チェックインの際の写真の通り、隣の「B」の部屋と同じポーチなんですが、やたら騒がしい人達が来たようで、部屋の外が賑やかでした。
出てみると、レストランで自我を振り回した中国人達でした・・・。
このポーチに出て空を見上げると、ものすごい数の星だったので、これは・・・と思い、車で1分走って真っ暗な所で写真撮ってみました。
広角のレンズがあれば、もっと無数の星が撮れてたのに・・・。
中心より右、靄がかかっているように見えるのは「天の川」です。
明かりがある部屋のポーチからでも天の川は見えてたので、これだけ暗いとはっきり見えます。
だけど、写真にすると、しっかり写ってくれないですね・・・。私の腕が悪いという事です。
最後に流れ星を・・・。
30秒のシャッタースピードなんで、大きな星が流れているのがわかります。ほんのちょっとだけど・・・。
流れ星は肉眼でも多く見えたので、流星群の時などは、ビュンビュン流れるんだと思います。これだけの星が見える場所は日本でもあまりないでしょうね。
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