5日目 その1
円形劇場を歩く
ブライスキャニオン国立公園のビジターセンター。
国立公園では必ずビジターセンターに行くようにしています。
公園内で行われるツアーなど、いろんな情報があるんで・・・。
博物館的な部分がある場所もあるんですが、先を急ぎたいんで、いつもスルーしてしまいます。
実は、こう言った展示品を見る事で、その公園の歴史や起源前の事さえ勉強出来たりするのですが、時間的にゆっくり出来ない事がほとんどで、「うわべ」だけの国立公園を知るだけになります。
ただ、当然ながら、お土産はゆっくり見ますけど・・・。
サンセットポイント。
今日はここからスタートします。
アメリカの国立公園はトレッキングルートが整備されているところがほとんどですが、長いルートだと何時間も歩く事になるで、事前の調査が必要です。
とは言っても、こういうメジャーな国立公園は本や旅行記でいくらでも調べられるので、行く前から、どのくらいの時間や距離を歩くのか、計画できると思います。
今回は、簡単なルートを選択です。この後、ラスベガスまで移動やし、夏場なんで、バテやすいんで・・・。
ここからスタートする、NAVAJO ROOP(ナバホループ)を行きます。
1.3マイルの距離ですが、ぐるっとこの谷を下って登って来るだけですが、それなりにしんどいハズです。
下り始めてすぐ、リスがいました。慣れまくっているんでしょう、全然逃げません。
ブライスの特徴的な岩は「フードゥ」と呼ばれ、いろんな形に見えるんですが、見る限り脆そうです。
これらは雨などの水分が岩の中で凍結し、膨張する事で崩れるといった浸食なので、脆いのは間違いなく、それ以外に風などによる浸食で出来たものです。とは言っても、長い時間をかけての話なのです。
こんな岩を見ながら「ウォール街」と呼ばれるスイッチバックの急な坂を下って行きます。
道は急激に下り、すでにフードゥよりも低い場所を歩くようになります。
自然物とは思えない光景を見ながら下って行きます。
途中にはメッチャ高い木が狭い隙間から天に向かって伸びてました。
あまり光が当たらない暗い岩の隙間から、陽を求めて一直線に伸びた木。
ブライスのフードゥの間にはこんな木がいくつもあります。自然の凄さ。たくましさですね。
他の国立公園とは違う凄さ
谷を下まで降りて来てフードゥ達を見上げると、上から見下ろしていたのとは、また違った印象です。
何よりも、色合いが素晴らしく、それに青い空が入ると神々しい感じですね・・。
再びリスの登場です。
見ていると、どうやら慣れているのと、慣れていないのがいるみたいで、とにかく姿を隠そうとするヤツと、写真のヤツみたいに、愛嬌振りまいてエサをねだるヤツ・・・。
コイツ、メッチャ太ってる・・・。
エサあげなかったら、別の人に向かって・・・。
あ、この影、娘やな・・・。
もちろん、我々はエサあげたりしません。飼っているネコのエサも安いのしかあげてないのに・・・。というより、あげてはいけません。
再び歩き出し、他のトレイルと分岐した後、ここからは下ったのと同じ高さを登って行きます。道がつづら折りに上がっていくのが見え、これだけスイッチバックの連続になると、メッチャきつく感じました。
えぇ、確かに運動不足ですよ。それでもこれはちょっと一気に登りすぎちゃいます?
全部茶色で見にくいかな?
そう言えば最初、こんなんと同じぐらいのスイッチバックをスタスタと下りたような・・・。
そりゃあ同じだけ登らな、元の所に戻られへんよな・・。などと思いながら、黙々と登りました。
って言うか、しゃべる余裕無かっただけですけど・・・。
でも、日陰な分良かったです。
高地と言えど、日差しが強いんで、体力奪われますからね。
ようやくフードゥ達と同じ高さまで来ました。
逆にこの先、岩陰の細いトレイルから出て、岩の上を歩くので、木がある所ぐらいしか日陰が無くなってしまいます。まだゴールまで距離があるので、ここでしばらく休憩です・・・。
その間に、「ハンマー岩」を。
ここブライスキャニオンもいろんな名前のフードゥがあります。
「Three sisters」とか、「Queen Victoria」とか・・・。アメリカの国立公園は岩に名前をつける習慣があるのでしょうか・・・。
トレッキングも無事終了しましたが、かなり気持ち良かったです。今回は距離の短いルートでしたが、もっともっと歩きたいと思わせる場所です。
しんどいのは確かなんですが、それを忘れる程、素晴らしい景色の連続でした。あと、今回は夏でしたが、他の季節も来てみたいですね。冬は雪に閉ざされますが、春、秋なんかは良さそうです。
それだけ、どストライクな場所&トレッキングでした。
今までの国立公園の中では、一番素晴らしく思いました。まだ行ったことないザイオンや、ヨセミテ、グランドテイトンに行ったら、そっちが「素晴らしい」と言うと思いますが・・・。
このトレイルの終点はサンセットポイント。昨日、見に来た場所です。標高約2400mぐらいでしょうか?
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