5万年前から変わらない場所
そんな廃墟を背にしてみると、フラッグスタッフの北にあるハンフリーズピークが見え、山頂には雪が被ってました。
4月前とは言え、砂漠であるこの近辺は、ちょっと暑かったりしますが、すぐ近くの山は雪がある・・・。
3800mの山なので頂上に雪が残っているのは当然ちゃあ当然ですが、こういうアンバランスさが国土の広いアメリカですね。
こういった気候の差は、今回のアメリカで何回も目の当たりにしました。
再びI-40を東へ。
この先も砂漠が続き、原始的な風景のみの世界になります。
そして次に立ち寄ったのはメテオクレーター。
I-40から南へ入り少し行くと、不自然な丘のが見えてきます。
後になってクレーターだとわかります。
別名をバリンジャー隕石孔。
5万年前に落下してきた隕石によって出来たクレーターで、その衝撃はマグニチュード5.5の地震を発生させ30トンの石灰岩の塊を動かしたとも言われる。
そして、衝突と同時に半径3~4キロ内の生物は死滅したらしい。
衝突以前は何もなかった平原で、そこにはマンモスや大型の爬虫類も生息していたらしいです。
クレーターの反対側はこんな砂漠の大平原が地平線まで続いてます。
何もない所に隕石が落ちて、地面が盛り上がり、その頂上にクレーターが出現という事ですね。
しかし、5万年経ってもその周りは相変わらずの荒野で、必要なインターステート、メテオクレーターの施設以外、何もない自然のままです。
こんなところが私にとっての、アメリカの魅力の1つでもあります・・・。
Standing on the corner
景色は相変わらず・・・。
I-40は鉄道路線と並走しながら、東へ伸びています。
今回は貨物列車ばっかりです・・・。
我々が走るアリゾナ州内のI-40は、かなりの区間で線路が並走しており、この辺りはBNSF(旧名:バーリントンノーザンサンタフェ)鉄道になります。
貨物列車としてはかなりの交通量なんじゃないでしょうか?
そして、1本あたりの連結車両がえげつないです・・・。
そんな貨物列車を何本も見ながら到着したのはウィンズロー。
ここは、大きくもなく、小さくもない街ですが、1960年代まではアリゾナでも最大の街だったそうです。
その後、1972年にEAGLESの歌、「Take it easy」の中に出て来る街として有名になりました。
I-40から出て、道なりにすぐ街に入り、ウィンズローの駅の前が、歌に出て来る「Standing on the corner」です。
4つ角の地面にはデカイRoute66のサインが描かれていて、Standing on the cornerの壁と絡ませて撮る写真は定番ですね。
これ、実は壁だけです。
この1画は元々公園があり、この角にJC Pennyというビルがありましたが火事になり、この壁だけは残ったそうです。
他にも1930年に建てられ、閉鎖と再開を繰り返した歴史あるホテルや、同時期に建てられて、現在も不定期ながら様々な催しに使われているシアターも現役で残っている街です。
駅前のメインの通りはキレイに整備されてましたが、1歩入ると昔ながらの風情が残る街でした。
コメント