時は1992年、ドラマ「素敵にダマして!」の主題歌として「サヨナラ」が大ヒットを遂げる。歌うのはデビューして1年の「GAO」さん。彗星の如く現れた中性的な風貌、そして一度聴いたら耳から離れないハスキーヴォイスに当時は誰もが魅入られた。性別・年齢不詳だったがゆえ、世間はかなりザワついた。そんな「GAO」さんのデビューから現在までを紹介していきます。
GAOさんってどんな人?
GAOさんはNHK「全日本勝ち抜きロック選手権 BSヤングバトル」にバンドのヴォーカルで出場し、その時は「GAO藤野」という名前でした。この大会で優勝したものの、翌年には解散しソロ「GAO」としてプロデビューします。セカンドシングルの「サヨナラ」がドラマの主題歌に起用された事で、123万枚の大ヒット。発声練習中に潰したと言うハスキーボイスも話題となり、その年の紅白歌合戦にも出場しています。
デビュー時から性別・年齢不詳だったのは、レコード会社の思惑があっての事らしいのですが、この「サヨナラ」の歌に対する先入観を意図を持たせたくないという事も重なってのヒットだったのかもしれないですね。実際、当時は女性なのか男性なのかわからなくて、年齢もよくわからない・・・。そんなミステリアスな状況も話題でした。
また、GAOという名前については発声練習中に声を潰し、「GAO」というあだ名がついたのをそのまま名前にしています。
そんなGAOさんは
- 本名 藤野 智津子
- 出身 山口県周南市
- 生年月日 1964年9月14日
- 血液型 A型
という事がわかっています。
ちなみに、当時は「性同一性障害」なのか?と囁かれていましたが、GAOさん当人が、「女性であるし、恋愛対象もストレートに男性」という内容の発言をされています。
大ヒット後は?
翌1993年にもドラマの主題歌に、5枚目のシングル「『月』に吠える朝」が起用され、順調に音楽活動を続けていましたが、その後1996年に引退し、プロデュース関連の勉強をするためにニューヨークへ渡ります。
その後、音楽ジャンルをヒップホップに移しユニットを組んだりしながら1999年にCDを発売します。2000年にはREAL・Gという名前に変更し、2002年に自主レーベルを立ち上げ、日本人女性ラッパーであるMARIAさんをプロデュースしたり、歌手とは違う側面で実力を発揮してきました。
2008年からはSOHO REXという自身のレーベルを設立し、GAOという名前を復活させて音楽活動を再開しており、現在は「Dusty&Black tie」というバンドのヴォーカルで活躍されています。
GAOさんのまとめ
いかがでしたか?今でも中性的な印象が変わらないGAOさん。現在でも男性に間違われる事があるそうですが、そこが魅力でもあります。
たまにテレビに出演されて、「サヨナラ」を歌唱されていますが、これからの音楽活動に期待したいですね。
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